「フレーム回避」は「回避」と何が違うのか

言葉についての考察

今回はゲーム用語の話です。僕は「モンスターハンター」シリーズを思い浮かべて語っていますが、他のいろんなゲームに通ずる話だと思います。

「モンスターハンター」シリーズでは、操作キャラクターが回避行動を行うと、一瞬だけ攻撃を受けない時間、いわゆる「無敵時間」が発生します。

その「無敵時間」を利用し、モンスターの攻撃を避けることができますが、その行為を「フレーム回避」と表現する人達が居ます。

この表現は、「フレームレート」(1秒間に情報が更新される頻度)が由来です。

なお、「モンスターハンター」シリーズ全般のフレームレートは、「秒間30フレーム」だそうです。

そして、回避行動中の「無敵時間」は、わずかな時間(わずかなフレーム数)しか発生しません。
「無敵時間」が長いと、ゲームが簡単になってしまうから、当然の仕様だと思います。

さて、回避行動の「無敵時間」が1フレームだろうが100フレームだろうが、ゲームはフレーム単位で動いていることには変わりないので、「回避」に「フレーム」という言葉を付ける必要がそもそも有りません。

「フレーム回避」がまかり通るなら、攻撃行動も「フレーム攻撃」になってしまうし、歩く行動も「フレーム歩行」になってしまいます。

要するに、「フレーム回避が上手い」と言わずに、「回避が上手い」と言えば済む話なのです。

結論。「フレーム回避」は「回避」と何も違いませんでした。

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