今回は、「歯磨き粉」について話します。
珍しくも何ともないですね。みんな、毎日使っていると思います。
さて、あなたはこう思ったことは有りませんか。
「歯磨き粉って、粉じゃないよな」って。
調べてみると、案の定、昔は粉を使って歯を磨いていたから、「歯磨き粉」という言葉がそのまま使われ続けてきたそうです。
新しい呼び方はできないものかと、いろんな商品の包装を見てみました。
すると、「ハミガキ」「TOOTHPASTE」「デンタルペースト」等の表記を確認することができました。
メーカー側も、「粉」という呼び方は避けているようです。
では、「ハミガキ」という呼称はどうでしょう。
「ハミガキ」だと、道具じゃなくて行為を表している気がします。
では、「TOOTHPASTE」を日本語に訳すのはどうでしょう。
「TOOTH」は「歯」、「PASTE」は「のり状の物」と訳すよりは、「練り物」の方が良い気がします。
そうすると、「TOOTHPASTE」は「歯の練り物」になってしまいますね。「歯に使用する練り物」とも訳せるのでしょうか。
では、「デンタルペースト」を日本語に訳すのはどうでしょう。
「デンタル(dental)」は「歯の;歯科医術の;歯医者の;歯科(医)用の」という意味なので、「デンタルペースト」は「歯の練り物」や「歯医者の練り物」等の意味になり、「TOOTHPASTE」とあまり変わらない気がします。
そして、僕の力では、「歯に使用する練り物」を「歯磨き用練り物」に変えるのが限界でした。
では、発想を変えて、「洗顔料」の「顔」を「歯」に変えて、「洗歯料」はどうでしょう。
「洗顔料」は、「ペースト」だろうが「ジェル」だろうが、「洗顔料」と呼べますから、
「洗歯料」も、「ペースト」だろうが「ジェル」だろうが、「洗歯料」と呼べます。
機能的ではあると思いますが、「せんしりょう」か・・・響きがあまり良くないかもしれません。
更に調べてみると、歯磨剤(しまざい)、歯磨き剤(はみがきざい)という呼称が見付かりました。
「歯磨き剤」が一番無難な気がします。