「社長がお亡くなりになられた」

言葉についての考察

「られる」という尊敬語が有ります。

「社長が亡くなった」という文に適用すると、「社長が亡くなられた」になります。

なお、「お~になる」「ご~になる」という尊敬語も有りますが、「社長が亡くなった」という文に適用すると、「社長がお亡くなりになった」になります。

ところで、こういう表現を聞いたことは有りませんか。

「社長がお亡くなりになられた」

「社長が亡くなった」という文に「お~になる」と「られる」を適用した状態ですね。

はっきり言って、「お~になる」という尊敬語を適用し、更に「られる」を適用する必要は有りません。
くどいです。

「言葉を装飾すればするほど丁寧になる」
「漢字を使えば使うほど丁寧になる」
と思っているのであれば、考えを改めるべきだと思います。

あと、「られる」は、尊敬の他に受け身・可能・自発の意味で使われることが有るので、尊敬語の「られる」はなるべく使わないほうが良いと思います。

社長が亡くなった際は、「社長がお亡くなりになった」と表現するのがお勧めです。

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