「応援していただいた方々に感謝です」

言葉についての考察

「応援していただいた方々に感謝です」

こういう言葉遣いをしている人、多いです。

これ、謙譲語を外すと、「応援してもらった方々に感謝です」になります。

この表現だと、「方々」に当たる人たちが誰かに応援してもらった、ということになってしまいます。

つまり、間違っているのです。

「自分を応援してくれた方々に感謝している」ということを表したい訳ですよね。

それであれば、「応援してくれた方々に感謝します」に謙譲語を適用した、「応援してくださった方々に感謝いたします」と言うべきです。

「してくれた」を「してくださった」に、「します」を「いたします」に変換するということですね。

「お~いただく」「ご~いただく」「~していただく」の型を使いさえすれば、綺麗で丁寧な文章になるという訳ではないです。

謙譲語や尊敬語を外しても正しい文章になるかどうか、確認する癖を付けましょう。

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