「コンプレックス」は「劣等感」ではない

言葉についての考察

「コンプレックス(英:complex)」という言葉が存在します。

「自分の顔にコンプレックスを抱いている」

のような使い方をされているのを、あなたも聞いたことが有るのではないでしょうか。

「コンプレックス」を「劣等感」の意味で使っている訳です。

しかし、「コンプレックス」の意味を調べてみると、

「心理学・精神医学の用語で、さまざまな感情の複合体のこと。 衝動や欲求・記憶などの、さまざまな心理的要素が無意識に複雑に絡み合って形成される。」

とのことです。

つまり、「コンプレックス」だけでは、「劣等感」という意味にはならないのです。

「劣等感」という意味にしたいのであれば、「インフェリオリティーコンプレックス(inferiority complex)」と言う必要が有ります。

自分の顔に劣等感を抱いているのであれば、「自分の顔にインフェリオリティーコンプレックスを抱いている」と言わなければなりません。

それならば、「劣等感」の方が短くて、使い易いですね。

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