「力不足」と「役不足」

言葉についての考察

「この仕事を任せるには、君は役不足だ」

こんな言葉遣いを聞いたことは有りませんか。

「この仕事を任せるには、君は実力不足だ」

という意味で使っている例です。

しかし、「役不足」は「実力不足」という意味ではありません。

「力量に比べて、役目が不相応に軽い」という意味です。

つまり、「この仕事を任せるには、君は実力不足だ」を言い換えるのであれば、

「この仕事を任せるには、君は力不足だ」

が正しいのです。

「力不足」は「与えられた役目を果たすだけの力量がない」という意味ですからね。

「役不足」は「役が不足している」
「力不足」は「力が不足している」

と考えれば、簡単に覚えられると思いますよ。

タイトルとURLをコピーしました