「永遠と聞かされた」

言葉についての考察

「話を永遠と聞かされた」
「文句を永遠と言われ続ける」

こういう表現を目にしたこと、もしくは耳にしたことは有りませんか。

「永遠と聞かされた」
「永遠と言われ続ける」

なんて表現は有りません。

「永遠と~する」という表現は誤りで、「永遠に~する」という表現が正しいです。

では、

「永遠に聞かされた」
「永遠に言われ続ける」

ならば正しいのでしょうか。

「永遠」の意味は「いつまでも果てしなく続くこと」です。

人間が永遠に話を聞かされたり、永遠に何かを言われ続けることが可能でしょうか。

言うまでもないですが、不可能です。

きっと、

「永遠と聞かされた」
「永遠と言われ続ける」

なんて表現を使う人は、「延々と」という表現を、誤って「永遠と」と認識しているのでしょう。

「永遠」と「延々」を混同しないよう、気を付けましょう。

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