「今日の夕飯は肉じゃなくて魚にしようかな」
「魚より肉のほうが好き」
食事について語る時、こういう発言をする人は多いと思います。
ここで、疑問が生じます。「魚にも肉は有るのではないか」と。
結論を言いますと、牛や豚と同じように、魚にも「内臓」や「骨」や「肉」が有ります。
「だったら、『獣肉』『魚肉』と分類するのが正しいのではないか」
一旦はそう思ったのですが、「獣肉」には「鶏肉」を含めることができません。
何故なら、「獣」とは、「全身に毛があり、四足歩行する哺乳類」のことだからです。
また、「獣肉が好き」と言ってしまうと、「馬肉」「鹿肉」等を含む、獣の肉全般が好き、という意味になってしまいます。
では、「魚より肉のほうが好き」の発言者が「牛肉」「豚肉」「鶏肉」を好きであると仮定すると、「魚より牛と豚と鶏のほうが好き」という表現が正しいのでしょうか。
食べ物について会話している流れであれば、これでも通じますが、この表現単体だと、食料として好きなのか、生きている姿が好きなのか、読み取れません。
つまり「魚肉より牛肉と豚肉と鶏肉のほうが好き」という表現が正しいのです。
「魚より肉のほうが好き」という表現は、「魚には肉が無い」と暗に言っているようなものです。
酷い間違いです。